ロービームの自動点灯=オートライト機能が義務化されます。
※なぜオートライト義務化になったのか?
オートライト義務化の背景には、薄暮時や天候不順な冬季の交通事故の多発や
最近の車はメーター周りが明るく街中も明るいため、走行しているとライトも点灯していると勘違いして
無灯火と気づかずに走行し、交通事故のケースが多いためオートライト義務化の背景になりました。
※導入時期と対象車両は?
対象車両は2020年4月以降から発売される新車と、継続販売している新車車両は2021年10月からです。
【定員11人以上の乗用車(バス)や車両総重量3.5t超のトラックについては新型車が2021年4月
継続生産車が2023年10月から適用されます】
すでに所有している車両でオートライト義務化が対象ではない車に関しては
車検に通らないということではないので安心してください。
※オートライトの作動条件は?
現状ではオートライト搭載車の車は、どの位で暗くなって点灯するのか、また何秒で点灯するのかは
明確な基準はなく、各メーカー任せになっていています。
今回の義務化になり、点灯ルールが規定されました。
【周囲の明るさが1,000ルクス未満の場合、すれ違い用前照灯(ロービーム)の2秒以内の自動点灯が義務付けとなりました】
天候条件に左右されますが、1,000ルクスの目安は晴天時の日の入り1時間前の明るさ。いわゆる薄暮時です。
1,000ルクス以上から7000ルクス以下の点灯と応答時間は各メーカーの自由となり
消灯時間は7000ルクス超えから消灯するとなり、消灯時間は5秒超え~5分以内と明確化されました。
1000ルクスって、どのくらいの暗さ?JAFの参考動画です。
※オートライトの手動解除不可が明文化されました。
国土交通省がオートライトの関して詳細に書かれています。
詳細を一部抜粋です。
【自動点灯に係る機能については、手動による解除ができないものでなければならないこととします】
現在、すでに装着されているオートライトの場合、ON/OFFはドライバーが自由に設定できます。
ただ、義務化の実施以降も手動解除が可能であれば、結局は現状と変わらず薄暮時の点灯状況は
バラバラのままでは、せっかく義務化しても意味がなくなってしまいます。
ですから、この規定はすごく重要な事ですね!
で、オートライトの動作について但し書きもあります。
【走行用前照灯(ハイビーム)又は前部霧灯(フォグランプ)を点灯している場合及び自動車が駐停車状態にある場合等を除く】
どういう事かというと、オートライト機能による自動点灯・自動消灯はロービームで走行中に限定されるということになります。
ハイビームで走行中、フォクランプを点灯中は手動切替が可能で、駐車中や停車中も手動切替ができることになります。
ようは、Pにいれて停車すればライトは消灯するということです。
欧州車を乗っている方はご存知と思いますが、ライトのOFF機能がすでに廃止されています。
車もホイホイ乗り換えるわけにはいかないので、導入後は無灯火がすぐになくなるかといえば
そういうわけはありませんので、日頃からドライバーが常に安全意識を持って運転していきましょう!


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